北島康介選手が2008年北京五輪で金メダルに輝いた時に、産経新聞が北島選手の小学校時代の文集を掲載した。新聞社側としては、小学校当時から五輪金メダ ルへの夢を追いかけていたことを実現させた快挙を報じる意図があったのだろうが、その作文には実は小学校での学校水泳の重要性を十二分に教育を受けた少年・北 島選手の姿が描かれていたのであった。学校水泳教育目標を具現化したのが五輪金メダリストであったという事実は、それまでの学校水泳教育の方向性は正しかった ことを社会にアピールしたものとなったのである。

<2008.8.12産経新聞>